軽自動、コンパクトカーがコーティングをしたほうが良い理由

塗装の役割

車の塗装は劣悪な環境からボディ表面を守らなければなりません。 
車を取り巻く環境は、酸性雨、紫外線、砂、鳥糞等など、塗装にはボディを守る為と美観の役割があります。

塗装の構造

塗装の構造は大まかに4層によって成り立ちます。

下塗り塗装

まず鋼板に施される防錆を目的とした塗装で、塗装のプールに潜らせ電流によって塗装を隅々まで密着させます。

中塗り塗装

下地を整えるために塗る塗装です。
高級車はこの中塗りを何層にも重ねる事で厚みと深みのあるクオリティの高い仕上がりにします。

ベース塗装

一般的なカラー塗装です。ここでも高級車は層を重ねクオリティを上げています。

クリアー塗装

透明の塗装でカラーを保護をし、発色や艶を上げる役割があります。


低コスト車と高級車の違い

低コストの車

軽自動、コンパクトカー等の低価格帯の自動車は価格を抑える為にコストを抑えてあります。
それは塗装も例外ではなく、高級車と比べ中塗りやベース塗装の層の回数を抑えてあり、またクリアー塗装も薄くなっています。
また塗装自体のコストも抑えてあり、あまり硬度がない場合が殆どです。
要するに高級車と比べ塗装が薄く、しかし柔らかい為深い傷が入りやすいのです。

高級車

高級車は軽自動、コンパクトカーと比べ中塗り塗装を多く層を重ね、またトップコートも厚く塗ってあります。
また塗装自体もクオリティが高い物を使ってあり低コスト車に比べ塗装が厚く、そして塗装も硬度があり深い傷が入りづらく長期間塗装のクオリティを維持しやすくなっています。

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軽研磨とは

コーティングの前に行うポリッシング(研磨)は塗装のクリアー塗装の部分のみしか行う事が出来ません。
しかし低コスト車は上記で説明した通り、クリアー塗装が薄く、しかし柔らかい為に傷が入りやすいのです。クリアー塗装も薄いのでなるべく研磨する量を抑えておきたいので、軽研磨にて仕上げます。
軽研磨は、傷を全て研磨で消すのではなく傷のカドを取り光の乱反射を抑えて目立たなくする方法です。
その上にコーティングを塗布し傷を埋めて仕上げます。原理としては傷に水をかけると目立たなくなるのと同じ原理ですね。
当店で使うコーティングはSio2を主成分とするセラミックコーティングです。
Sio2は二酸化ケイ素の事で水晶や陶器、ビーカーやフラスコに使うケイ素ガラスの主成分です。
ですので硬度があり、また酸性や薬物耐性が高いので長期間塗装をしっかり保護します。

このように塗装が柔らかく層も薄いので購入より時間が経つと深い傷が多く入り、研磨出来る量も限られる為に目立たなくする事も難しくなる場合もあるので、出来れば新しい内にしっかり塗装を保護するのが好ましいのです。